抽出するお湯の温度調整で玉露の甘みとコクを引き出す。
玉露をおいしく入れるポイントはなんと言っても玉露に含まれる甘み、旨み成分(テアニンなど)を引き出す抽出温度の調節です。
湯冷ましのため玉露の茶葉を入れていない常温の急須にお湯を注ぎます。
常温の急須にお湯注ぐことで沸騰しているお湯の温度が下がります。
室温20度前後で保管していた茶器にお湯を注ぐと10度前後温度が下がります。
さらなる湯冷ましのため急須のお湯を湯のみに注ぎます。
続いて急須に入れたお湯を湯のみへ注ぎます(急須から湯のみへお湯を注ぐことでさらに湯温を下げるのと同時に 湯のみを温める効果もあります)。このとき湯のみの7~8分目くらい(約100ml)ほど入れて急須に残ったお湯はすべて捨てます。
ここで急須に注ぐお湯の量を適量に調整します。
お湯の無くなった急須に玉露の茶葉を入れます。
湯のみにお湯を注ぎ急須に残ったお湯をすべて捨てた後、急須に玉露の茶葉を入れます。茶葉の量は3人分で約10g(大さじで軽く2杯分)が目安です。
湯のみのお湯を茶葉の入った急須に注ぎます。
湯のみで湯冷まししたお湯を茶葉の入った急須へと入れます。この時点で適度に湯冷ましされたお湯が茶葉へ注がれるわけです。
約2分(上玉露は約2分半)、玉露の旨みをじっくり引き出します。
玉露の抽出時間は約2分(上玉露は約2分半)を目安にしてください。(適度に時間が経過したら急須の中を見て茶葉が開いているのを確認します。)
最後の一滴まで廻し注ぎしましょう。
味や濃さが均一になるように湯のみに均等にまわし注ぎして最後の一滴まで出しきります(最後の一滴においしさが凝縮しています。 お茶の味は最後の一滴で決まるとも言われています。)
まわし注ぎは最後の湯のみに注いだら折り返して最初の湯のみに戻るようにします。
玉露のグレード | 湯のみの数 | 茶葉の量 | お湯の温度 | 抽出時間 |
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上玉露 | 3 | 10g | 50℃ | 2分30秒 |
並玉露 | 3 | 10g | 60℃ | 2分 |
2煎目も同様に湯冷まししたお湯を使用しますが2煎目は茶葉が開いている為抽出時間は20秒~30秒くらいで結構です。