■温度で変わるお茶の味わい

茶葉には様々な成分が含まれていますが味わいに大きく影響する成分として甘み・うまみ成分のアミノ酸(テアニン類)と苦渋み成分のタンニン(カテキン類)の二つがあります。 渋み成分はある一定の湯温以上で浸出力が高まる為、湯温を調節し渋みとうまみのバランスをコントロールすることで同じ茶葉でも味わいが変わります。


・湯温を低くしてじっくり浸出すると・・・

低い湯温でじっくりと浸出すると甘み・うまみ成分のアミノ酸(テアニン類)が多く浸出され渋み成分の浸出を抑えます。上級茶は甘み・うまみ成分を多く含むため湯冷ましして浸出するのはこのためです。せっかくの上中級茶を熱湯で浸出すると渋みによって本来の味わいが隠れてしまいますので、なんとももったいない話なのです。

▲ポイント…上級茶ほどうまみ・甘み成分(アミノ酸)を多く含むため、低温(玉露50度〜60度、煎茶70度〜80度)でじっくりとうまみ・甘み成分を多く引き出し同時に渋みを抑える。


・渋みが好きな方は高温でサラッと

渋みがお好きな方は高温で浸出することにより苦渋み成分のタンニン(カテキン類)を多く淹れる事ができます。湯温が高いと浸出するスピードが早いので気持ち短めの浸出時間にするのがコツです。番茶や下級茶などはこのようにして浸出すると適度な渋みと香り立ちを楽しむことができます。

▲ポイント…湯温が85度以上になると苦渋み成分の浸出力が一気に高まる。


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